内容説明
世界シェアトップを誇るタイヤメーカー、ブリヂストン創業者石橋正二郎の経営者魂に学ぶ。
目次
プロローグ 正二郎の生い立ち
地下足袋から生まれたビジネス
ブリヂストンの創業 国家意識と事業家の心意気
郷土愛 文化都市構想―寄付した学校プールは21
お金は稼ぐより使うのが難しい
何でも最初、何でも一番
日本自由党の産婆役
脱同族宣言 現代ブリヂストン発展の一大源泉
デミング賞の受賞活動と非同族路線の構築
マーケティング革新 2キロに1店ブリヂストン
マネジメントシステムのイノベーター
見聞録による石橋正二郎
エピローグ 正二郎語録
著者等紹介
大坪檀[オオツボマユミ]
静岡産業大学総合研究所所長。東京大学経済学部卒、カリフォルニア大学大学院MBA。(株)ブリヂストン経営情報部長、米国ブリヂストンの経営責任者、宣伝部長。1987年より静岡県立大学経営情報学部教授、学部長、学長補佐。静岡産業大学学長、ハーバード大学、ノースカロライナ大学客員研究員を歴任。ペンネーム千尾将で著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
29
ブリヂストン創業者の石橋正二郎に身近に仕えた著者が纏めた伝記。退社後、大学で経営学を研究し現在は学長となっている著者だからこそ書くことのできた部分も多々ある。石橋正二郎は故郷久留米の小学生が、筑後川が流れているにもかかわらず風土病のために川での遊泳が禁止されていることから全ての市立小学校にプールを寄付した。久留米の小中学校、高校、大学と氏に寄付を受けていないところはない。会社を社会の公器と考え、経営を以て社会、国家に貢献した功績は大きい。強度の埃である。2019/09/04
スプリント
8
松下幸之助や本田宗一郎の影に隠れてしまいがちですが、立志伝中の人物ですよね。娘さんはかの有名な鳩山兄弟のお母様で超高額なお小遣いで有名になりました。2019/08/03
無理矢理読書会@半田建設
3
(株)ブリヂストン創業者・石橋正二郎の社会に対する理念などを知ることが出来る本。創立から世界的なタイヤメーカーに成長していく経緯も書かれており、地元のことでありながら初めて学ぶことも多かった。「地元に愛されないで国際企業にはなれない」と言う考えからも創業の地である久留米に対する思いは強く、どれだけ久留米を大事にしていたのかを知った。久留米出身の人間として誇りに思う一方これまで知らなかった、学んでこなかった内容をとても恥ずかしく感じた。自分の仕事が久留米にどれだけ貢献できるかと言う面も大事にしていきたい。2020/03/09
鈴木 栄一
1
やはり経営の天才だったんだな。先を見通しやすい時代だったことを差し引いても、その胆力、人材登用術、時間の使い方の凄まじさは読んでいて伝わってきた。これが日本人らしい経営スタイルなんだろうって要素が、所々に垣間見えてよかった。2020/03/13