内容説明
“地球環境史”とは、地球環境と人の関りの変化を歴史的に考えること。これは、さまざまな学問的立場の「知」を結集して、過去と現在を学び、未来につなげようと奮闘する研究者たちの物語だ。
目次
第1章 自然史・環境史との出会い(環境保全と発展の「溝」;モアイ像と土偶の示すもの ほか)
第2章 ふるさとの自然環境から考える地球のこと(富士山の恵みと脅威;恵みに潜む災いと災いの先にあるもの ほか)
第3章 歴史にみる自然と人のバランス(展示へのこだわり;日本人となる人が到来した旧石器時代 ほか)
第4章 静岡の豊かな自然と生物多様性・生物進化(静岡県の大地をつくるもの;伊豆半島の衝突がつくった静岡県の大地 ほか)
第5章 地球環境リスクと百年先(百年先の前に立ちはだかる臨界点;7+1の地球環境リスク ほか)
巻末コラム ふじのくに地球環境史ミュージアムをもっと楽しむために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
retro
2
家から坂を上って20分ほど歩いた,日本平・有度山の南西斜面に,廃校となった県立高校を再利用した小さなミュージアムがあります。6年前にできた「ふじのくに地球環境史ミュージアム」です。高校の教室と什器をほぼそのまま利用した10室に満たない展示室は,大きな博物館と比べると一見“しょぼい”のですが,とてもよく考えて作られています。例えば,脊椎動物の進化を展示している教室には,魚類から人類までの骨格標本が,授業中の生徒のように,机と椅子を使って並んでいます。地球と人類の未来ということを真面目に考えたくなる場所です。2021/03/18
1484h
1
ふじのくに地球環境史ミュージアムの常設展示が何を狙ってるかが解説されてるので、現地に行く前/行った後に読むのをおすすめします(ミュージアムショップに売ってます)。あと、静岡の自然環境に関する基本的な知識も得られます。2025/01/06
かんぴー
0
行ってみたいと思っていた博物館の本ということで購入。静岡県のことも良くわかったし、地球のこれからについて違う方面から問題意識も持てた。さらに行きたくなりました。ロゴがいいよね!2022/03/27
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