目次
世界以前
シンラのために
ひとはそのとき詩人
パッサル、パッサル
あ、うら、たたかえ
あたらしいヒトの〓き方
ジャワのランボー
異文
東野炎立
エクササイズ
清少納言詩集
ヒメのヒーメン
帰依と茸とバルーン葬と
内戦
なまこサバイバル
かつて地面は
幻獣ルーアッハ
到達
ノクターンあるいは光の成就について
斧間斗辺通信
one more thing
岬インテグラルツアー
著者等紹介
野村喜和夫[ノムラキワオ]
詩人。1951年埼玉県生まれ。早稲田大学文学部卒。戦後生まれ世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづける。著訳書多数。詩集に『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『美しい人生』(大岡信賞)、評論に『移動と律動と眩暈と』(鮎川信夫賞)など。また、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Pooetry(USA)を受賞するなど、海外での評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
170
最初の詩で生まれ出なかった喜びを歌う。出る・出ないが詩集全体の基調とも。どの詩もリズムそのもの。《ひたたひたた、人のその静かに、/穴を穿ち、体液の怒り、/忍び込ませる》…これは「内戦」という詩の一節だ。作られたリズムではなく、読む度に自然とリズムは生まれる。詩が折々に生まれるならば、前もって生まれ出ていなかったことを祝福すべきだ。穴を穿ち、体液の怒り、忍び込ませる…何度も読み、心をざわめかせる。《よかろう、同じ個体の脆弱性において、/俺らは戦う、/虹の根の橋のあたり》《漏れ出すんだ、おれら、どこからでも》2024/09/07
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- 和書
- 5つのおくりもの