出版社内容情報
<現代詩は何処から?>
「昭和十年代のモダニズム詩に、独自なかかわり方をした詩人、丸山薫、、春山行夫、金子光春。この三人はまた、かつてのモダニズムの先端都市名古屋や、その周辺が出身地だ。現代詩の誕生と名古屋を結んで、モダニズムの源流を見据えながら、明日の詩の在り方を構想している。名古屋在住の詩人、中原秀雪は、誰もが見落としていた、現代詩史の暗部から議論を始めた。それが楽しい。」(北川透)
中原秀雪[ナカハラヒデユキ]
著・文・その他
目次
第1章 丸山薫 素描―俯瞰する孤独な夢想家(夜の航海と「物象との特異な交感」;詩集『帆・ランプ・鴎』と俯瞰の視点;「行為と生活」と「リアルな眼」)
第2章 春山行夫 覚書―モダニズムの旗手とその悲劇(詩誌『青騎士』周辺;詩集『月の出る町』と『花花』の頃;『詩と詩論』の創刊と「旧詩壇」あるいは朔太郎への批判 ほか)
第3章 金子光晴 放浪する詩魂―その悲哀と空虚と闇と(養父の死;ブリュッセルと詩魂;詩集『こがね蟲』の出版 ほか)
補遺 故郷と時代とモダニズム
著者等紹介
中原秀雪[ナカハラヒデユキ]
1950年山形県生まれ。郷里の広島県呉市で育つ。詩誌「炎」「砂嘴」「地球」「環」同人を経て、詩誌「αρχη(アルケー)」主宰。所属:日本現代詩人会、日本詩人クラブ、中日詩人会会員、日本現代詩歌文学館評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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