出版社内容情報
この先のことは
いま人目かまわず諦めの襤褸をひらめかせ
たぎる坩堝にやすやすと呑みこまれていく
もうじゅうぶんに おあずけ してもらったよ
どこまでもいとしい獣の夏には
(「いとしい夏」)
炎と渇き、儘ならぬ此岸を渡り、生の骨肉から滲み出る苦みえぐみを飲みほしたあと待ちうけるのは、いよいよ透きとおった水のほとりか、それとも――生死への絶えざる煩悶を静かに詩語へ屹立させる、40篇。
南川隆雄[ミナミカワタカオ]
著・文・その他
内容説明
炎と渇き、侭ならぬ此岸を渡り、生の骨肉から滲み出る苦みえぐみを飲みほしたあと待ちうけるのは、いよいよ透きとおった水のほとりか、それとも―生死への絶えざる煩悶を静かに詩語へ屹立させる、40篇。
目次
水鏡(途中下車;通りすぎた村;やぎと野原で ほか)
骨湯(ゆきおんな;西へ往く;魚あらべすく ほか)
改札(じゃがいも;足首;つゆの晴れ間に ほか)
著者等紹介
南川隆雄[ミナミカワタカオ]
1937年三重県四日市市生。主な所属詩誌「新詩人」(1953‐94)、「回游」(2000‐現在、編集発行)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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