出版社内容情報
もしも
受け取ろうとする手が
宙をかき回すと
形がつくられ
何者か戦慄する
(「魔笛」)
ときに言葉はささめく白い歌謡、そして激しく蠕動し互いを追いつめる異形の音。「この終わりは/むしろ/神話と呼ぶにふさわしい/これからの生首」(「哲学ゾンビ」)。全ては魔法の笛で歌うために。羽か挽歌か、未聞の音楽(メタファー)の立ち上がりを―ただ聴け。
広瀬大志[ヒロセタイシ]
著・文・その他
目次
1 白い旅(最後の詩篇;アヴァロンの秘密の庭;雪の歌謡;冬の歌謡;完備な市街 ほか)
2 HM/HR(犬の舌の上の夏;流星;制作;哲学ゾンビ;頭蓋穿孔 ほか)