出版社内容情報
とくとくと
夢の中を流れる渓流に
指を差し入れ
星霜かけて
あなたを一体 削り出そう
(「臼杵磨崖仏」)
空室のアパートの横木に、灯りのように点る深紅の柿の実、出航を告げる波止場へ寄せては返す金色の波、石仏の静かな微笑のように岸辺に揺れる桔梗、あの人が着ていたミモザ色のセーター、蚊帳の中から見た青い空―。闇の中で瞬間に明滅する無数の時間を、巡りあう季節を彩る光と色に重ねて描く19篇、6年ぶりの新詩集。
黒岩隆[クロイワタカシ]
著・文・その他
内容説明
闇の中で瞬間に明滅する無数の時間を、巡りあう季節を彩る光に重ねて描く、19篇。
目次
消息
海鳴り
柿の木のとなり
青蚊帳
呼び鈴
花かるた
ハンカチーフ
森の瞳
空き缶の朝
臼杵磨崖仏〔ほか〕
著者等紹介
黒岩隆[クロイワタカシ]
1945年9月愛知県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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