出版社内容情報
そのときだ
丸太であたまをいきおいよく殴りつけろ
卍にくずおれたっていい
更地を奏でる おと 聞いて
ひきあてる
(「ひとりごとの翁」)
「奔放な荒ぶるカミの悲しみ、そして生きる意志の力が漲っている。そこには同時に詩的救済を求める懸命なとても澄んだ声がある」(吉田文憲)。 人ならざる異形を喚び、苛烈に書きすすむ第1詩集。
田中さとみ[タナカサトミ]
著・文・その他
目次
ともだちです
ひとりごとの翁
鼠浄土
こけし分裂
人魚の肉
であいと餞別
わっか
シカの目玉
富士の頭
鹿の皮
Waltz for Naia
こころ明かすまで19Hz
森に入ってめかくししたらクダァと鳴いた
play stone
千
うつくしい 声