出版社内容情報
「ミラーニューロンが分布する脳領域の一部がヒトで言語野に発達しているという仮説がある。言語が発される時、他者がいようがいまいがすでに、他者の理解という鏡を介して成立するということだ」(あとがき)。
古今東西、縦横無尽に読む行為。言葉の正体を突きとめたい。10年ぶりの新詩集。
駒ヶ嶺朋乎[コマガネトモオ]
著・文・その他
目次
よすみの耳で以て夜をひらく
遠来
氷菓スペクトル
むい も うい もおなじむじなの
さび川リバー
穏やかなる思惟に触れて
ある朝の日常
うしろの空がきんいろだ
波からなる都市
草枕、それは風を伴う
飛ばない、揺れない、夢を見ない
さくらの花弁、どこに還る
返歌 うしとみしよぞ
ヤドカリ百年史
石英の熱特性に応じた使い方
光ル
ひかりのみなもと
詩人の爪
読むことに労力の要る書物
系統樹に灯る
著者等紹介
駒ヶ嶺朋乎[コマガネトモオ]
1977年生まれ。2000年第三十八回現代詩手帖賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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