出版社内容情報
極く小さなバッタと青色の朝顔に隠れても
脳はさわさわ発芽しない
(ガラスを食うという舌は、植物と話をしているらしい) (「発芽しない」)
「浜江順子の詩作品をかたちづくっているもの=詩の言葉が、すでに詩人から独立し、読者によって読まれるときに、決然とした、〈批評〉という特質にそなえ、それをきびしくつよく発散しているという、厳然たる事実」(天沢退次郎)。
常に他者から眼差されるアイデンティティの内奥の襞を激しく衝く、新詩集。
カバー作品=建畠覚造
浜江順子[ハマエジュンコ]
著・文・その他
目次
ふたつの顔
表出
密室の惑星へ
発芽しない
黒い波
不信の森
這う殺意
無関係の谷間
畜生道霞
丘と兵〔ほか〕
著者等紹介
浜江順子[ハマエジュンコ]
『飛行する沈黙』(2008・思潮社)第四十二回小熊秀雄賞。『闇の割れ目で』(2012・思潮社)第九回日本詩歌句大賞。詩誌「hotel第2章」、「歴程」同人。日本現代詩人会、日本詩人クラブ、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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