内容説明
当代随一の歌人・俳人・評論家が、詩としての歌仙再生に挑む!
目次
春の雪
花筏
夏の彼方
台風
伊豆の冬
桜
楼蘭
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もぐら
4
解説にある古池や蛙飛び込む水の音の解釈に得心が行く。まず蛙が水に飛び込む音がした→それから静まり返った古い池のイメージが浮かんだ。つまり、「閑さ」というイデアを蛙が池に飛び込つ身近な現象でもって切り取って書く。蛙や池や現象の説明なのではなく閑さが主役で、それを歌ってる。粋だ。歌仙が連歌の一形式を表す言葉だったと、言葉の意味を調べて初めて知る。2022/01/30
桐葉
0
丸谷,大岡,岡野の歌仙を読み,言葉の宝石箱と思ったのが歌仙にはまった始め。 今回は,文字の並べ方に特徴があり,慣れるまで違和感があった。少し洒落気が足りなかった。2015/05/31