出版社内容情報
花が風にゆれて
粒子は芝に降り紛れては
目に見えないあかりで
草を 庭を ぼくを照らす
(「(おにたびらこ)」)
詩は祈りとは違う、でも、いまここから、生きてほしいと願う、詩とともに願う──震災後に沖縄に移住し、同時に、東北の現実と向き合うために旅を続ける詩人が、その重い時間と向き合い言葉を紡ぐ。いま本当に伝えるべきことは何なのか、詩にできることは何なのか、渾身の新詩集。装幀=中島浩
白井 明大[シライアケヒロ]
著・文・その他
目次
まき散らされたもの((かたばみ)
(エピデンドラム)
(インパチェンス)
(おにたびらこ)
(ティナ、サガリバナ) ほか)
校庭のかげひなた(間口と風;校庭のかげひなた;水筒のお茶;体のはじまり;かんじるじゆう ほか)