目次
1 daizy
2 ストボロライト
3 for all the jackers
4 星の家から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スミス市松
17
「通分、通訳、そうした媒介を伴わない精神と行為の剥き出しの文通が詩だった/そんな書き物を必要としている人がいる」――短く刈り込んだ詩行と執拗な音韻が生み出すリズム&スピードが、この絶対抒情主体の放つ言葉をより鋭敏に仕立て上げている。むず痒さを感じつつも、それを越えて読み手の心を抉る烈しい感情――「これを人に読ませたいという衝動、たったそれだけのことが/一輪の花をここに咲かせている」――「君」に向かって「どうしても伝えたい」という幼い覚醒はそのままに、疾走感と抒情の緩急が繰り出す言葉は愛しさで光輝いている。2017/03/05
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5
音の共振と意味の拡散が作り出す詩行の友愛。2018/03/29
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2
韻を踏みまくってる。ラップに詳しい人の感想が聞きたい。2017/12/07
s_i
2
韻を踏むようになって、拍子の身ぶりが変わったような気がする2014/08/15
桜井夕也
2
「天使のメランコリックを何千となく傷つける」から始まる、ラップめいた韻がカッコいいハードボイルドな「daizy」「ストロボライト」、破れかぶれの即興で書かれたような「for all the jackers」、レクイエムめいた悲しい「星の家から」。その戦闘性は衰えるどころか爪を研いでアップデートされている。とてもこわい。が、そのカッティングエッジに戦慄を覚えるほどおもしろい。2014/07/10