内容説明
喰いつくされた母の小さな青い実、零落した神々の優しい淋しさ。生きたままの破れ衣を身にまとい、死者の言伝てに耳を澄ませ、古典に滅びゆくいまを映し詠む。祖霊たちの去りゆく幽玄な琴韻のうちに、咲いては散り吹雪く因果の花22篇。
目次
1(花かんざし;萩の雨;カンナ ほか)
2(枇杷の実;川のほとり;雁のように ほか)
3(馬眠りのとき;桐の琴;萩の闇 ほか)
著者等紹介
村瀬和子[ムラセカズコ]
1932年大阪生まれ。能楽評論家。茶華道教授。詩誌「火牛」(休刊中)同人。『氷見のように』(1987年、知良軒)第十三回現代詩女流賞、中日詩賞、岐阜県芸術文化奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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