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出版社内容情報
シェイクスピアが存在感を放ちだした演劇の都。その片隅から起きた小さな騒動が、運命の対決へと姿を変えていく。ストレンジ卿一座と海軍大臣一座による劇場戦争が勃発中!戦況がストレンジ卿一座に不利に進む中、シェイクスピアの新作『マクベス』が開幕。海軍大臣一座からの妨害を乗り越え、ついにクライマックスへ!そしてとある騒動をきっかけに、シェイクスピアは仇敵が待ち受ける舞台へと向かうことに‥‥。 『BECK』『ゴリラーマン』ハロルド作石完全最新作、運命の対決が迫る第7巻!!!
ハロルド 作石[ハロルド サクイシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
79
コミックとはいいながらもシェイクスピア好きの私には非常にじっくりとした味わいを出してくれています。当時の英国の状況や、カソリックに対する弾圧などがよくわかります。今回はマクベスの初演ということで、ライバルとの駆け引きがかなりの部分を占めています。次回はエリザベス女王がどのような対応をするのかが興味深い感じです。2019/01/08
ぐうぐう
25
『マクベス』の面白さは、ミステリ仕立てにした種明かしにもある。魔女の予言のひとつ「女から生まれた者にはマクベスは倒せない」、その意味がクライマックスで明かされるカタルシス。もちろん、詩の女神に愛されたセリフの凄みもある。「人生は歩く影法師 哀れな役者だ」詩の女神はシェイクスピアだけに降り立つ。「マクベスは破滅するけど マクベスに共感した観客は生き残るんだ」つまり、シェイクスピアの劇が今も生き残っている、それが理由だ。2018/12/12
抹茶モナカ
24
演劇『マクベス』は、妨害工作を乗り越え、大成功をおさめる。その妨害を阻止したロビンは、舞台装置でも劇に貢献する。ロビンの所にウォトソンが現れ、シェイクスピア達も巻き込む騒ぎに発展する。ロビンの名前が、ロビン・ウィリアムズなので、どうしてもハリウッド俳優を思い出す。ハロルド作石は作画においても、ストーリー展開においても、漫画家として達人になった印象。2019/02/09
アーちゃん
22
海軍大臣一座からの妨害を受けつつも、ロビンの機転とリチャードの好演により、大好評のうちにマクベスを上演したシェイク達。ロビンへの差別に過去を思い出して怒るシェイクの言葉「シアター座は夢でできている」「観ている者の心は自由だ」が胸を打ちます。まだ続く”劇場戦争”に意外な客が。来年春発売の次巻が待ち遠しいです。2018/12/24
むっきゅー
20
メチャクチャ熱い展開でした!前半は、海軍一座の妨害をはね除けて、マクベスを成功させる。機転を効かせて切り抜けるストーリー展開も面白いが、劇中のコマ割りや役者の表情そして台詞回しが上手すぎる。ハロルド作石先生の巧みの技でしょうか。後半のマーロウとの対決はボクの心も熱く燃えたぎったよ。素晴らしい。神巻でした。2019/01/08