目次
海のケモノ
あいのことばをとりもどすために、少女は。
波の椅子
人魚姫
パチパチとあな
とっておきの午後
サヨナラココロガチルヨウニ
十五の脈拍
きんいろ
雪待ち
「I、ここに眠る」
イバラ交
その日から毎日夕方四時に
雨遣いRの話
黒いファ
Tの捜索
ハレルヤ
セルロイドの向こう
中火で煮詰めながら百四十五度
ゆきしろ
著者等紹介
浦歌無子[ウラカナコ]
福岡生まれ。2009年、第1詩集『耳のなかの湖』刊行。朗読活動も行い、他ジャンルのアーティストとの既成の枠にとらわれない活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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不在証明
6
「ほら、ね/この世の中には自分の手首を切り落としたり/指を切り落としたりしてなにかを確認する人/たちがいるんだよやわらかな手袋につつまれ/たまだあたたかい手首を生きている雀が来て/ついばむハレルヤ」(ハレルヤ/抜粋)ー男と女を、迷い雀を、頭部が花弁の人たちをみてわたしの想像(妄想?)が捗る。明るくて暗い早朝地下鉄車内、それは矛盾ではない地獄にだって讃美歌は響き渡る。本書前半は思いつき(感覚、ではなく)と思考で書かれている感があってあまり入り込めないけど後半は楽しく読める。2018/07/30
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