内容説明
高見順賞受賞詩集『注解する者』以後の自由詩と、短歌新聞社賞受賞歌集『X―叙懐スル私』以後の短歌、東日本大震災をまたいで詠われた岡井隆の苛烈なる詩の現在を集成する。吉本隆明氏を追悼する一章、および入沢康夫、平出隆、穂村弘各氏との対話も収録、日本語の未来へ捧げられた戦後現代詩歌の到達点。
目次
1 詩集(二〇〇九‐二〇一二)(両国国技館―付 行司について;パスカル ほか)
2(詩歌をめぐるあれこれ―入沢康夫氏との対話;正岡子規、躍動する運動神経―平出隆氏との対話 ほか)
3 歌集その一(綜合誌などへの発表)(祝「短歌現代」四〇〇号;静かなる暮らし ほか)
4(詩についてのノート;茂吉の歌の読み方―『つきかげ』を例にして ほか)
5 歌集その二(「未来」発表の短歌群)(春の海;一週間 ほか)
6 岡井隆に聞く―穂村弘氏との対話
7 吉本隆明没後に書いた歌と文(吉本隆明詩への十数箇の註(並びにその現代語訳)
「おいで!」といふ声―守中高明『終わりなきパッション』への伴奏として ほか)
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