内容説明
半島―それは死者とともにある土地、記憶の吹き溜まる土地。植民者の憂鬱な欲望、その見果てぬ夢。本州の北の果てで、詩人は雪に埋もれた声なき声にじっと耳を澄ます。14年ぶり、第3詩集。
目次
半島論あるいはとりつく島について
もう、雪だらけ雪女
窓の歳時記
降臨
歩行するブロッコリイ
夢に還る日
箪笥の中の骨
深大寺でくるみさんにあう
だから私は怒るしかない、と呻く霙の街よ
後方から落下するもの〔ほか〕
著者等紹介
船越素子[フナコシモトコ]
1950年青森県生まれ。1992年第一詩集『セルロイドの記憶』(土曜美術社出版販売、青森県詩人連盟賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。