内容説明
あの長い朝礼が今、半ばを過ぎたのかもしれない。ある日、風景が波打った―。変わるもの、変わらないもの。まっすぐに見つめ、思う、しなやかな意志。詩19篇。
目次
1(草の中で;カラー;つぎの世界 ほか)
2(黒松林に)
3(徹子の部屋;あおいちゃん;ひとり ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞしま
13
改めて読んでみた。 私にとって本書は、一筋の蜘蛛の糸のような、そんな本なのかもしれない。ありがとうございます。2020/03/08
kentaro mori
2
⚫︎わたしのすきなのは、ほしです/ほしをずっとみていると/ほしは、わたしのきいたことに/こたえてくれるからです(あおいちゃん)⚫︎波は 時間に似ているのだ/これからは 伯母を知る旅になる/そう思いながら/腕の中の子は 兄になり/私は甥を抱く伯母になり/生まれなかった子のことを/思わなかったわけはない/波の音に打たれながら/私は息子ごと 逆巻く生命の柱になり/されどそれも糸のように細り/風の間に消え/あとにはきっと/産毛の上の光だけが残るだろう(伯母逝く)2025/09/06