内容説明
自然科学者としての資質と幼少年期の戦時体験とを自らの精神の深くにしずめ、非日常の、異質な手触りが奇妙に生々しい、不思議な世界に読者をいざなう２５篇。
目次
此岸の男
町なかの寺
朝
怠惰な午後
煙る黄昏
うたげ
異境の月
大脳皮質の街
赤い星の二つの月
植物極
魚雷
理髪店
冬の一日
飛行船
鳩
幻影林
実えんどう
砂の道 水の滴り
ガードの向こう
暗闇の小銃
叔母の行方
転校生
雪の朝
ありふれた景色
夜更けの窓
著者等紹介
南川隆雄［ミナミカワタカオ］
１９３７年三重県四日市市生。主な所属詩誌「新詩人」１９５３～９４（終刊）を経て現在「回游」、「日本未来派」（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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