感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayan
15
「キキダダマママキキ」は著者の筆名。一見して分からない。分からないを「そのまま受け取ればいい」ある詩人に示教された。しかし受取っても置き場にも困る。本詩集、生死を隔てた「孤絶(the solitude)」が、孤独(loneliness)と違い興味深い。その文脈で、著者の知覚表象と意識を統合する=統覚を想起する。とはいえ著者と同じように「受け取る」には全く至らず、一行一行が「分からない(分からないが分からない)」の連続。そして、読み進めるのが少々ストレスになる。しかし無視できない何かを感じる。置き場に困る。2022/07/03
桜井夕也
2
「(呟きの記憶……) 常に<になる>の選択があったのに 同時に<になれ>という運命があったが 「何の恨みがあってこんなところに連れてきた」 桜のころ 心配そうに自動車を取り囲む大人 全員、鬼籍に入ったころ 「何の恩寵でこんなところにいるのか」 死刑執行人との寓居 「なぜ無邪気に享楽できないか」 罪深い視界 代入でき、購入でき 「いいかい、これが絆というものだ」 興奮せよという耳鳴り 斜めに落ちる太陽突き上がる月 見慣れたことは一度もない、ただ 教育された 「きみの絶望とはその程度のものかね」 そうだ、その2014/06/19
鈴木
2
生死に関する言葉たちがいい。ノスタルジーな感じ、もっと上の世代かと思ったら意外とお若かった。p22からの(呟きの記憶……)が声に出すとものすごくいい。これぼそぼそした朗読でなんか作りたいくらい。中盤の日記のような言葉たちも好きだった。これ、図書館の蔵書だけれど、欲しいね。2012/04/08
komamono_rimi
2
メモ。第4詩集。3月は読書する気になれなかった。図書館で予約して借りたのに返却期限過ぎてる…やばい。やはり買うべき。第3詩集は未だに積読。順番間違えた。2010/04/01
k
0
再読2010/10/01