双葉文庫<br> ジャポニスム謎調査―新聞社文化部旅するコンビ

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双葉文庫
ジャポニスム謎調査―新聞社文化部旅するコンビ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575525779
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

全国紙である日陽新聞社の本社文化部に異動してきた雨柳円花に対しての、先輩記者・山田文明の印象は最悪だった。自分にはタメ口だわ、SNSで人気者だわ、社会人としての礼儀はなってないわ……そして自分より先に連載企画を担当するとは!! アートに関しては知識と興味が人一倍ある円花が企画した、日本に息づく伝統的なワザを〔再発見〕する新連載、その補佐役を山田は命じられる。硯、大津絵、漱石の肖像写真、灯台、円空仏。様々なテーマに取り組み、取材で各地を二人でまわるうち、自由奔放なだけではない円花の良さ、自分にはない能力と魅力にいつしか山田は気づかされ――。そんな二人の取材の成果をお届けします! 芸大出身の著者が紡ぐ、文庫オリジナル連作小説。ART&EATの魅力がたっぷり! 

内容説明

日陽新聞社本社文化部に異動してきた雨柳円花に、先輩記者・山田文明が持った印象は最悪だった。タメ口だわ、SNSで人気者だわ、社会人としてキチッとしてないわ…そして自分より先に企画が採用されるとは!アートにだけは並外れた知識と興味がある円花が企画した“日本文化を再発見”する新連載、その補佐役を山田は命じられる。雄勝硯、大津絵など、取材で各地をまわるうち、自由奔放なだけではない円花の良さに山田は気づく。完全補完関係コンビによる取材の成果をお届けします!芸大出身の著者が紡ぐ、エンタメ度満点の文庫オリジナル小説。

著者等紹介

一色さゆり[イッシキサユリ]
1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、2015年に第14回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、翌年に受賞作『神の値段』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

126
さすが芸大出身の作家ならではを楽しめる作品♬むちゃくちゃ軽くて遅めのアオハルだけど(笑)全国紙本社文化部に勤務するマジメ先輩と破天荒女子による新連載『ジャポニスム謎調査』仕掛けるのは“日本文化再発見”「アートリップ」裏テーマは「アート、イート、ライト。つまり芸術、食、書くこと。」各話タイトルに硯に漱石・円空なんて目にしたらワクワクするね!書道部出身ながら硯への関わり薄いのは恥ずかしい限り…どれも文化と時代と社会を上手く結び付けるのが重過ぎずちょうどいい!個人的に一色さんはミステリに偏らない方が好みだなぁ…2022/07/29

みかん🍊

93
真面目で空気を読む山田と天真爛漫でタメ口の円花先輩後輩の新聞記者コンビが繰なす、旅と鉄道と地元グルメそして一色さんらしくアートなお仕事小説、石巻の硯、大津の大津絵、漱石の写真、下田の神子元島灯台、名古屋の薬師寺の円空の仏像、軽薄そうだが有名な学者を祖父に持つ円花の知識や好奇心、探求心は深く、杓子定規の先輩山田も記者として影響を受け成長していく、先日地元の灯台へ行ったばかりなので灯台の存続が危ぶまれる事態には考えさせられた、例え船の運航に必要なくなってもなくして欲しくない、一粒で5度おいしい作品でした。2022/06/29

ヒデミン@もも

49
いつも真面目な一色さゆりさんが、こんな軽いエンタメを書くなんて。いいわぁ〜。もちろん、一色さんの得意分野、芸術ものではあるのだけど軽い。この2人のキャラがまたいい。いや、真面目で根暗な山田は良くない。日本人に多い自分が正義と思ってる輩。ポジティブな円花ちゃんにも悩みがあるのだよ。新聞社の文化部の実態も結構現実味あるし、これはシリーズで読みたいな。古伊万里や漆、金継ぎ、ガラスの器とかいいなぁ。2022/09/09

シフォン

39
読友さんたちの評判通り、面白かった。常識に欠けるが、アートと食に対する情熱は只者ではない円花と常識やどうすることがいいのか考えすぎな山田がコンビを組んで、日陽新聞の文化面に掲載する記事を作成する。選ばれた題材は、日頃接することがない「硯」「大津」「漱石」「灯台」「円空」、しかしながら、これらは2人のどちらかの想いや過去の関わりがあるもので、想定外の収穫が得られたりする。2人の掛け合いが楽しく、また、円花の祖父の民男、釣り場で出会う謎のオジジの存在がストーリーのアクセントになっている。続編希望。2022/09/29

よっち

30
全国紙の本社文化部で行き詰まっていた記者・山田文明。彼が同じ部署に異動してきた傍若無人な後輩・雨柳円花がぶち上げた連載企画に協力する連作短編集。SNSでは人気者な一方で、山田にはタメ口で礼儀もなっていないけれど、アートに関しては知識と興味が人一倍ある円花が企画した日本の伝統的なワザを再発見する新連載。石巻の硯、大津の大津絵、漱石の写真、下田の神子元島灯台、名古屋の薬師寺の円空の仏像といったものを一緒に取材する中で、自由奔放な円花の魅力に気づいていいコンビになってゆく二人の物語をまた読んでみたくなりました。2022/07/26

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