内容説明
いま、あらためて集中的に軍隊体験をうたって戦後を見ずして戦いに散った数多くの少年飛行兵の先輩たちを思い起こす。啄木、光太郎を変奏しつつ語り出される戦争の記憶。
目次
１（蒼空；そら；蒼空・飛行機；青タン；かの蒼空に；見よ今日もかの蒼空に；飛べない飛行機；ブレリオ機；トンボ・隼・燕）
２（空；丸亀駅；山野跋渉；木犀；二人の軍曹；揺れる；小鳥屋；ぼくも飛ぶ；少年飛行兵；少年飛行兵の夢；ＹＳ１１；飛燕；迫ってくる；頬の痣；昼火事；ある墓標）
３（安芸・幸崎；丸太町御前通り東入ル；辛子菜；気象予報士；十三夜；妻と猫；小雀；だれも信じない話；写真と本人；成都の人へ；春の灯台）
著者等紹介
平岡敏夫［ヒラオカトシオ］
１９３０年香川県生まれ。大津陸軍少年飛行兵学校卒業（陸軍航空総監賞受賞）。『大津二郎詩集 愛情』（１９５４）刊行。日本近代文学専攻。五十年後に、詩集『塩飽』（２００３、鳥影社）刊行。筑波大学名誉教授、群馬県立女子大学名誉教授（元学長）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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