内容説明
「はためく風と共に日々の連なりが波を掻き分け、少しずつ形をあらわしてくる。まぎれもない、ハ行の、音の連鎖だ。炸裂は炸裂を呼び、破壊は破壊を生んで、忽ち五つの音階へと広がっていく(あとがき)」。隠された“はひふへほ”の秘密が、思いがけぬ世界へ、読者をいざなう。
目次
蜂の時間
はためく日々
半裸の魚
奔りゆくものよ
遙かな水
パピルス
著者等紹介
稲垣瑞雄[イナガキミズオ]
1932年愛知県生れ。東大仏文科卒。二人誌「双鷲」主宰。日本文藝家協会、日本現代詩人会、会員。1985年「曇る時」で第二十一回作家賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。