内容説明
詩人として、経営者として、この寄る辺ない魂は、現代という荒地を孤独に歩きつづける。詩的営為の結実として自らを切り刻むようにして書きつけた渾身の連作長篇詩。
目次
影のない男
翳り道
スパイ
おいしい生活
駐屯地で
今日という日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
8
実業家でもあった辻井 喬氏の痛切な想いがあふれる詩集。あまり難解なところなくて読みやすい。詩の中に何度も出てくる「スパイ」という言葉が印象的。芸術の世界にもビジネスの世界にも所属できず、両方の世界を行ったり来たりする自らの生き方を自嘲したものと感じた。2012/02/12
駄々猫
1
理解したとか感動したとは言えないが、面白い試みだと思った。こういう詩も嫌いではない。「おいしい生活」、なるほど。2009/09/08
