内容説明
気がつくとわたしは 八方の土中に根をひそませ 鈍色の空に曲がりくねった枝を張り 梧桐のような大葉をざわざわ鳴らしていた。時空を超えて樹木が静かに語りはじめる畸譚の数々、詩と註が織りなす譚詩という新しい試み。
目次
臭人臭木
塔克拉瑪干沙漠見聞録
虎樹賦
西木徘徊后真夢
芭蕉の葉風
イチョウは手品師
枇杷の種
巷談 夜泣き松
くわばら…くわばら…わが新考
水の老人
はりつけの言木
イエスがノーといった木
歩く釈迦と歩く木
『夜明け前』の五木
“ワッパ一揆”顛末記
著者等紹介
原満三寿[ハラマサジ]
1940年、北海道夕張市生まれ。埼玉県川口市在住。詩誌「騒」「金子光晴の会」所属(事務局担当)。評論集『評伝 金子光晴』(第2回山本健吉文学賞、北溟社)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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