内容説明
料理のレシピがいつしか詩行に変容し、複雑な歴史も、薄汚れた権力も、欲望に駆られたセックスも、すべてを食べつくす極上のコースが完成する。文学なのか、料理本なのか、台湾で物議をかもしたベストセラー詩集、完全収録。
目次
Aコース(日出東方―日は東方よりいずる;埋頭苦幹―ひたすら励むべし;荘敬自強―いかめしく自強せよ ほか)
Bコース(洞天福地―別天地;北海蛟龍―北海のみずち;南山猛虎―南山の猛虎 ほか)
Cコース(春情蕩漾―春情たゆたう;花前月下―しのび逢い;偸香竊玉―密かな情 ほか)
著者等紹介
焦桐[チアオトン]
1956年高雄生まれ。中国文化大学で演劇を学んだあと、輔仁大学大学院で比較文学を研究。編集者を経て、現在、国立中央大学で教鞭を執る。詩集ごとに展開される詩の形式における実験は、日常生活のさまざまな制度、定型を転覆させ、現実の内部に潜む人間のグロテスクな本質を顕わにする
池上貞子[イケガミサダコ]
1947年埼玉県生まれ。東京外国語大学中国語科を経て、東京都立大学大学院修士課程修了。現在、跡見学園女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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