内容説明
シュルレアリスムを駆使した高度な技法によって、台湾現代詩の詩的言語を切り開き、大きな衝撃を与えた詩人〓弦。切実な歴史認識を詩語として昇華し、存在の深淵にまで光を投げかける珠玉の作品集。
目次
甲篇(剖く;秋の歌 ほか)
丙篇(チャイナタウンにて;パリ ほか)
丁篇之二(出発;アンダンテ・カンタービレ ほか)
丁篇之三(H・マティスに捧ぐ;深淵;短歌集;私の魂)
戊篇(春の日;葬儀場 ほか)
著者等紹介
〓弦[ヤーシエン]
1932年、中国河南省南陽に生まれる。国共内戦時、国民党軍に参加して台湾に渡る。1954年から65年までの12年間に百余篇の詩を発表するが、詩集は87篇に絞った自選集の決定版『〓弦詩集』1冊のみ。しかし、この87篇をもって台湾現代詩の開拓者として、台湾で文学に関心を寄せる人ならば誰知らぬ人のない詩人となった
松浦恆雄[マツウラツネオ]
1957年、大阪府生まれ。神戸大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪市立大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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