内容説明
禅に魅せられて自ら禅を修行し、老荘思想、能、さらには宮沢賢治に共鳴して翻訳まであえてする仏教徒でもあり東洋神秘主義者でもあるスナイダーの、7冊の詩集と未刊詩集『ノー・ネイチャー』、40年の詩業から67の詩篇を収録。最適の訳者をえた「野性の詩学」の全貌。
目次
『割り石』より
『神話と本文』より
『奥の国』より
『波について』より
『亀の島』より
『斧の柄』より
『雨ざらし』より
『ノー・ネイチャー』より
著者等紹介
スナイダー,ゲーリー[スナイダー,ゲーリー][Snyder,Gary]
1930年、サンフランシスコ生まれ。リード・カレッジで文学と人類学を専攻。言語学を専攻するためにインディアナ大学大学院へ進むが、ドロップ・アウト。カリフォルニア大バークレー校で日本語、中国語を学ぶ。55年、ビート・ムーヴメントのきっかけとなった「シックス・ギャラリー」でのポエトリ・リーディングに参加。56年から68年まで日本で禅を学び、その間インドを旅行。67年にはカウンター・カルチャーを象徴するヒッピーたちの集会「ヒューマン・ビー・イン」に参加。69年からシエラ・ネヴァダの山麓に暮らし仏教とエコロジーに根ざした「ガイアのうた」を書き続ける野性のスポークスマンであり、アメリカ現代詩を代表する詩人。現在、カリフォルニア大学デイヴィス校教授。米国芸術院会員。詩集にピュリッツァー賞を受賞した『亀の島』(74年)、選詩集『ノー・ネイチャー』(92年)など多数
金関寿夫[カナセキヒサオ]
1918年島根県松江市生まれ。同志社大学英文学科卒業。東京都立大学名誉教授。主な著書に『現代芸術のエポック・エロイク』(青土社・第43回読売文学賞)など
加藤幸子[カトウユキコ]
1936年札幌市生まれ。5‐11歳まで中国の北京で暮らし、帰国後東京で中学・高校生活を送った。北海道大学農学部卒業。農業技術研究所、日本自然保護協会勤務を経て小説を書きはじめ、1983年「夢の壁」で第88回芥川賞を受賞した。1991年「尾崎翠の感覚世界」で芸術選奨評論の部で文部大臣賞受賞
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感想・レビュー
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