内容説明
すぐれた絵画性と稀有の音楽性により、45ヵ国語を超える地域の読者を魅了するスウェーデンの生んだ世界的詩人、トーマス・トランストロンメル。詩人は簡明な言葉と鮮やかなメタファーで、美しい絵を描き、俳句への接近もこころみる。「群像」「ユリイカ」誌上で紹介され反響を呼び、刊行が待たれていた氏の本邦初訳詩集。本書には最新詩集『悲しみのゴンドラ』とその後の新作を収録。
目次
四月と沈黙
不穏の国
夜の記録から
悲しみのゴンドラ2
太陽のある風景二つ
十一月―かつてのDDR(東独民主主義共和国)にて
一九九〇年七月より
郭公
三連の詩
子供であるかのように〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
3
ドイツのパウル・ツェランを思い起こさせる詩文。彼の言葉一つ一つが何かを象徴し、意味しているであろうが、それが具体的に何であるのかが了解できずに寂しい。もう少し彼の言葉を把握するための手助けがあると助かるのだが。今後、日本において彼についての研究が進み、論文や研究書が出版されると一読者としては嬉しい。2012/01/03
とりたまご
3
『俳句詩』に興味を持ち読んだのですが、やはり原文でないとよくわからないのかもしれない。しかし世界に向ける視線に日本の詩歌と共通のものがあるという感触を受けた。語学力に乏しいせいで理解しきれない自分が悔しい。 詩は訳者によっても大きく変わるため、トランストロンメル氏の作品世界自体を理解できていないのか、訳者のフィルターが個人的に合わないのか、その点も不明。不完全燃焼。2011/12/29
shin1ro
2
2011年ノーベル文学賞受賞詩人唯一の邦訳詩集だとか。 マジ理解不能。 自分、全く通用せず。 貶しているのではありません。 悔しんでいます。2011/11/28
若い脳
1
近代。 2011/10/25
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