内容説明
フランスから閉め出されたネルヴァルは、国鏡を越える。ドイツには彼を暖かく迎えてくれることろがあるか。水の妖精の危険な誘いにのって、幻視者は“ライン紀行”を試みる。現実の中を、現実には触れずに漂いながら、過去や前世、遠い記憶や未来の記憶を呼び起こしてゆく。
目次
ジュール・ジャナンに―ケルン、六月二十一日
ラインからマインへ―感激派旅行者の印象
チューリンゲンの思い出―アレクサンドル・デュマに
ドイツ生活場景―レオ・ブルクハルト
ラインとフランドル
オランダの祭り
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- 原発サイバートラップ 集英社文庫