内容説明
詩人が日本の猫と仏典の関わりから得た霊感は、仏陀に出会う長い旅をへてついに「ニャオ」と産声をあげた。猫の一生を描く4つの組詩により、人生や魂との対話、生命の物語があざやかに花ひらく。台湾を代表する詩人の新境地。
目次
序詩 仏陀は猫の瞳にバラを植える
1 わんぱく猫のサークル(修行子猫F_Bもフェイスブックのポストが好き;わが仏陀の説法に耳を澄ませよ ほか)
2 猫の青春パーティ(野良猫は屋根に群がり、dance dance;楽器店に猫を一匹買いに行く ほか)
3 中年猫の練習問題(生命の数学について ほか)
4 時計の針に逆らう猫科の物語(英文熟語入れ替え練習―猫は古い芸当を握りしめていてはいけない;K猫、路上で不公平なことを目撃 ほか)
著者等紹介
江文瑜[コウブンユ]
1961年、台湾台中市生まれ。台湾大学言語学研究所教授。台湾大学外国語文学系卒業後、アメリカのデラウェア大学にて言語学博士の学位を取得。1991年から台湾大学外国語文学系、同大学言語学研究所で教鞭を執る。最初の詩集『男の乳首』(1998)により、それまで男性言説に支配されていた“乳房”をジェンダーの視点から解放したフェミニズム詩人として注目された。同年、女性詩人だけの「女鯨詩社」を設立。1999年、『男の乳首』は陳秀喜詩賞を受賞。2000年、台湾女性史と飲食詩を融合させた“阿媽の料理”シリーズ詩十首は呉濁流文学賞新詩賞を受賞
池上貞子[イケガミサダコ]
1947年埼玉県生まれ。跡見学園女子大学名誉教授
佐藤普美子[サトウフミコ]
駒澤大学総合教育研究部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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