出版社内容情報
書くという冒険の極限の場所に、空白のページが震えるときに、長い間保留にされていた唯一の質問―それは歌かどうか―が生まれる。リリシズムとはこの不安のことである。(「序曲」)
様々な声や断片、とりわけルソーの『新エロイーズ』を交響させながら、永遠のテーゼであるリリシズムに向き合う思想と詩相のメランジュ。リリスム・クリティークの旗手モルポワの若き日の原点。
ジャン=ミッシェル・モルポワ[ジャンミッシェルモルポワ]
著・文・その他
有働薫[ウドウカオル]
翻訳
内容説明
様々な声や断片、とりわけルソーの『新エロイーズ』を交響させながら、永遠のテーゼであるリリシズムに向き合う思想と詩想のメランジュ。リリスム・クリティークの旗手の若き日の原点。
目次
テラン・ヴァーグ、無人の荒れ地(リリシズムの言葉;移り行くもの)
はかなさに関する5章(苔類;美しい魂;プシケ;コーダ***;夜想曲;思いがけない幸運;散歩についての短い賛辞;わびしい街はずれ;胸元の大きく開いた;心遣い;子供じみて;皮膚のない男)
イギリス風の朝
著者等紹介
モルポワ,ジャン=ミッシェル[モルポワ,ジャンミッシェル] [Maulpoix,Jean‐Michel]
1952年11月11日フランス・ドウー県モンベリアール生まれ。サン・クルー高等師範学校卒業。パリ第十大学教授。詩人、評論家、文学研究者。文芸誌「LE NOUVEAU RECUEIL」主宰。第七詩集Ne cherchez plus mon coeur(もうわたしの心を探さないで)1986年P・O・L社刊でマックス・ジャコブ賞受賞
有働薫[ウドウカオル]
1939年東京都杉並区生まれ。早稲田大学第一文学部仏文学専修卒業。シチズン時計株式会社に七年間勤務ののち、フランス現代詩の翻訳ならびに詩作を志す。第五詩集『幻影の足』2010年思潮社刊で第二十八回現代詩花椿賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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