出版社内容情報
眠っている間に
雪がしずかに降り
中庭の灰色と
茶色の現実を
光と羽の説明で
うめつくしていた。
(「変化」)
「本作は、ユーコンの自然と歴史を背景に、当地で生活する詩人の抒情と、19世紀末ゴールドラッシュ時代の人々の声が交差する、他に類をみないユニークでスケールが大きな作品である」(訳者解説)。カナダの新鋭詩人による、極北の大自然に暮らす人々の現在と、歴史の交響を描いた豊饒な詩の実り。注目の第一詩集の全訳。
クレア・ロバーツ[クレア ロバーツ]
著・文・その他
?岸冬詩[タカギシトシ]
翻訳
内容説明
カナダの大自然に暮らす人々の現在と、ゴールドラッシュ時代の交響が織りなす、類を見ないスケールの大きな世界。注目の新鋭の第一詩集、鮮烈なる全訳。
目次
1(変化;空腹という避けられない要素;私たちが年をとりはじめると;家;大ガラス ほか)
2(到着;積荷;解氷;主張;収獲 ほか)
著者等紹介
ロバーツ,クレア[ロバーツ,クレア] [Roberts,Clea]
カナダのノース・バンクーバーに生まれ、ユーコン準州ホワイトホースに夫、二人の子供と在住。『ここが私たちの上陸地』(2010)は、注目のデビュー作であり、優秀な第一作を対象とするジェラルド・ランパート記念賞の最終候補に選ばれた。カナダの最北端から同国のエコライティングの中枢を担う注目すべき詩人と認められ、国内外での今後の躍進が期待されている
高岸冬詩[タカギシトシ]
1964年生。首都大学東京教授。英文学。イギリス、アイルランド現代詩を専門とし、ポール・マルドゥーン、ルイ・マクニースについての論文がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。