内容説明
砂漠の民だけが知っている―。ノーベル文学賞作家ル・クレジオが妻ジェミアとともに砂漠へと旅立つ。それは人類の起源をめぐる旅でもある。美しい写真とともに織りなされる詩的紀行文。
目次
プロローグ
ドラア横断
砂漠
サギア・エル・ハムラ
墓碑
トゥベイラ、「岩」
タリーカ、「道」
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
11
さすがに砂漠の旅のイメージは難しいが、妻の故郷へ、そのルーツを探りながら、たどる旅は、未知なる土地への冒険と少し趣きが違う。なぜ、その土地を離れたのか…そう、私たちの場合は、どうなんだろう…確か、都会に出る、という時代だったはずだ。そう考えると、我々は、どこに帰るべきなんだろうか。2015/06/21
ゆれる
4
紀行文になるのか、色彩に満ちたみじかい夢のような本。帯裏の推薦文に興味を持って開いてみたのだけれど、差し挟まれる詩と写真も心地よい。「まるで眠りから目覚めたように、わたしたちは南へと走り出したが、それでもどの景色の細部も、夢の完ぺきな筋道どおりに、次へとつながってゆくのであった。」(プロローグより)2012/06/12
sheeta
1
★★★ 2013/01/13
-
- 和書
- 2038滅びにいたる門