内容説明
だれが最初に話したのか思い出せない。だれが「白の闇」と言ったのか。夢と現実、意識と無意識、合理性と非合理性が熾烈な駆け引きを展開する場としての抒情詩―半世紀以上にわたりその可能性を追求し続けているアメリカの詩人、マイケル・パーマーをめぐる本邦初の論考。
目次
第1部 言語の工作者(「アフター・ダンテ」のパラドックス―マイケル・パーマー、あるいは書物概念の解体者;「神秘的なもの」を示す言語ゲーム―「開くドア」を探す詩人の誕生;潜勢力、言語、太陽―パーマーとアガンベン)
第2部 オルタナティヴなヴィジョンを求めて(「権力との自己同一化を超えるなにか」のために―「反動的なノスタルジア」への抵抗;ランプに火を灯す詩人たち―パーマーと吉増剛造、ツェラン、そしてゼーバルト;「誰でもないもの」の声が生じるとき―パーマーとペトリン)
第3部 資料編(犬と狼のあいだで―パーマーとのインタビュー;I Do Not;「デインジャー・オレンジ」の印象―マーガレット・ジェンキンズとパーマーのコラボレーション)
著者等紹介
山内功一郎[ヤマウチコウイチロウ]
1969年生まれ。静岡大学人文社会科学部准教授。アメリカ詩研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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