内容説明
魂の不安を日常の事象に托して歌った『鵞卵亭』、成熟の陰翳を湛えた『歳月の贈物』、レトリシズムの果てを歩く『マニエリスムの旅』、新たな短歌スタイルを築いた『人生の視える場所』、存在の深みに遡行し迢空賞に輝いた『禁忌と好色』、歌への復帰後、現代短歌の金字塔となる岡井隆の詩的達成。別冊として『岡井隆資料集成1』『岡井隆論考』を付す。
目次
天河庭園集「新編」
鵞卵亭
歳月の贈物
マニエリスムの旅
人生の視える場所
禁忌と好色
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
54
#短歌 #岡井隆 資料集成 Iを拝見。 定型・非定型の現在と未来 吉本隆明との対談 週刊読書人 昭和53年11月6・13日号 「僕は村上さんとわりと親しくしていただいて、思い入れがあるものですから、それを背景にして読みます」当たり前と言えば当たり前。知っている人の歌だからわかることがある。短歌鑑賞として、よく知っているからわかることと、よく知らないから感じることを分類して記載するとよいのかも。 2015/12/05
はち
3
鈍器2冊目。ゆっくりゆっくり読んできたので、感想もうまく出てこない。九州隠遁後の作品が主になっている。とりわけ『人生の視える場所』が好き。全体的に詞書の多さに圧倒される。2016/09/08