内容説明
詩人は、屋久島、アイルランド、離島への旅を通して自然に向き合い、いかに人間が自己の眼差しで物事を見ているか、その脆弱さを肌で知る。「目を開いてもっとよく視なければ、もっと聴かなければと思っている。海の声を、生きものたちの、樹の、風の声を聴きたい」との思いから、詩篇を「樹の章」「風の章」「水の章」に構成し、自然と人間の交歓を描く。
目次
樹の章(仏も、また…;崩れ;方向 ほか)
風の章(風の声;蒼い道;風の島―アイルランド ほか)
水の章(谿声;青い音;水の言葉 ほか)
著者等紹介
下村和子[シモムラカズコ]
兵庫県西宮市生まれ。西宮市及び故郷の滋賀県野洲町にて育つ。大阪市在住。日本文芸家協会、日本現代詩人会、関西詩人協会運営委員他所属。詩誌「叢生」「地球」同人、文芸誌「原石」発行人
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