内容説明
自然にやどるものの柔らかなふたたびを。それらのかそけき思いのことなどを露の言葉に…その気配を書きたいと詩人は言う。死者の彼岸、生者の此岸、この天上と地上との往還を繰り返しながら、自然に託して魂と戯れ、その姿をのびやかに謳いあげる。福井を詩的拠点に言葉の宿世を巡礼する北陸抒情派、待望の新詩集。
目次
こおろぎ
時刻表
帰途
風聞草
木蓮
途中
住処
月見葬
夕陽の翅
人生の始まった場所〔ほか〕
著者等紹介
川上明日夫[カワカミアスオ]
1940年中国(旧満州)生まれ。詩誌「木立ち」同人。日本現代詩人会会員、日本詩人クラブ会員、日本文芸家協会会員
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