内容説明
言問い、ことほぎの言葉は、祝詞「石根木立青水沫も言問いて荒ぶる国なり」(出雲国造神賀詞)、「言寿ぎ亘りたまひしく」(大殿祭)に依拠すると言う。地霊のような古老の話に耳をそばだて、各地の聞き書きをライフワークとしてきた詩人は、民俗学の豊かな土壌に詩の根拠を求める。そしてはじめてまとめる一冊は、土地の言葉に詩語を聴き取る意欲作、反時代的詩想である。
目次
突堤
棘
甘噛み
ココ
ひま
のようなもの
虹
コブシメの比喩
ダンゴムシの暗喩
裸木〔ほか〕
著者等紹介
金田久璋[カネダヒサアキ]
1943年、福井県三方郡美浜町佐田に生まれる。現在、敦賀短期大学日本史学科非常勤講師。民俗学専攻
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