内容説明
「砂の記憶」は、詩人が闘病生活のなかで精力的に書き続けた連作詩篇である。死の間際まで原稿に手を入れながら、完成を見ずに世を去った詩人が、砂に託して描こうとしたことは何か―。愛ゆえの痛みや憤り、挫折、そして希望…。この詩集から、砂を通して宇宙と交感する詩人の歓びと哀しみが伝わってくることだろう。
目次
prologue
砂の記憶
痛み
指から砂が…
一粒の砂
いのちの炎
解放
墜ちる
無の国
鮮やかな花〔ほか〕
著者等紹介
田中佐知[タナカサチ]
本名、保子(やすこ)。詩人・エッセイスト。1944年4月11日東京生まれ。明治大学文学部英文科卒業。三菱商事(株)退社後、月刊誌・新聞・雑誌等に詩・エッセイ・評論発表。詩誌「ハリー」元同人・詩誌「ラ・メール」元会員
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