素晴らしい海岸生物の観察

素晴らしい海岸生物の観察

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  • サイズ A5判/ページ数 109p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783719304
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

目次

(私は絵を描いていただけだ。/船に遠隔操作の時間差爆弾を仕掛けていたのではない)

腐敗水族館
マイルカDelphinus delphis
鮫が爆発する―鮮明な印刷の図鑑から、深海の風が
私達、人を引きずって歩いている
怨念が鬱積する
標本は生きている
鬱積、緑色ゼリー水槽
夜、深海の風が漂う海岸塩味〔ほか〕

著者等紹介

小笠原鳥類[オガサワラチョウルイ]
1977年岩手生。1999年現代詩手帖賞受賞。『素晴らしい海岸生物の観察』が第一詩集
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいこう

4
内臓やゼリーなどの、湿り気を帯びた粘着質なイメージばかりに目がいっていたけども、機械や関数、送信など、無機質なことばもあり、簡単ではないよう。マイルカなどはまさに観察で、世界はこう見えている系に思えるようで、やはりことばが先立っているんだろうか。2018/03/24

午後

1
句読点や改行、各種の括弧記号によって生み出されるリズム、博物学・数学・歳時記・スピリチュアルなどジャンル横断的でありながら、絞り込まれた語彙の反復、異化された引用による多声的な広がり、それらが組み合わされ・配列されて、擦り切れた助詞を通して響きを生む時、反意味的・反ヴィジョン的な交響楽が立ち上がる。現代詩を読む楽しみに満ちた一冊。2021/10/31

桜井夕也

1
読みにくいという感想があるけど、俺は好き。バロウズ的な生き物生ものぐちょぐちょ感がたまらない。2014/10/14

HiRaNo

1
改行のないタイプでは、何か言葉のジャンプが<自然>なものに見えてしまって、退屈な時があって……。行ごとに書かれたものはどれも<素晴らしく>読めた、それこそひとつひとつ立ち止まりながら読むほどに楽しく、深海のように途方もないような!2013/03/18

水原由紀/Yuki Mizuhara

1
水族館や魚、鳥、水、食物のモチーフが好きであることも相まってお気に入りではあるものの本棚の奥にしまったのでいつ取り出すかは分からない。言葉の挿入、てにをはのずらし・崩しによるイメージの交替が楽しい。おさかなシルバー銀色皮膚!2012/12/19

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