目次
序章 浦島の目と残された日記
1 スイジャクの相に産まれ落ちるもの(“岩蔭”の変身―藤井貞和『大切なるものを収める家』にふれて;「世界視線」に晒されはじめた詩 ほか)
2 複数の声・多層な声(失題詩篇と「わが出雲」―入沢康夫論;吉増剛造、複数の声・多層な声 ほか)
3 エフェメールの囁き(「砂けぶり」体験の語るもの―折口信夫;槐多、エフェメール、天(子)使の囁き―村山槐多 ほか)
4 他者の満ちる場所 書評/映画評(ゆらめくまなざしがひらく作品の“深淵”―天沢退二郎『悪魔祓いのために』;起源に渦巻く無名性―新川和江『記憶する水』 ほか)
終章 鳥の飛び立つ羽音がして…