内容説明
悪態・嘘・方言そして詩―生活のなかで長いあいだ育まれてきた、ことばの濃やかな情感と力強いリズム。その息づかいを鮮やかにとらえる、生きた日本語のフィールドワーク。
目次
1 言葉(汚い日本語などない―文化としての方言と悪態語;日本語は乱れているか ほか)
2 嘘(嘘ウォッチング;ウソとイツワリ ほか)
3 悪態(悪態考;「悪態語」の迫力 ほか)
4 方言(ゆるくなかったね;土佐へのたより ほか)
5 詩(雨ニモマケズ;詩を書いている側から ほか)
著者等紹介
川崎洋[カワサキヒロシ]
1930年、東京に生れる。1953年、茨木のり子と詩誌「櫂」を創刊。1955年、第一詩集『はくちょう』を出版。以後、主な詩集に『食物小屋』(1980年、無限賞)、『ビスケットの空カン』(1986年、高見順賞)、がある。日本語の豊饒さを伝えるエッセイ集も多数あり、とりわけ方言研究はライフワークとして『方言再考』(1981年)、『方言自慢』(1998年)、『日本方言詩集』(編著、1998年)ほか多くの著書がある
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