内容説明
隠喩から寓意へ。80年代から90年代にかけて現象した詩のテキストに向けて穿たれた精密な読解と果敢な戦略。吉本隆明、吉岡実、菅谷規矩雄、谷川俊太郎、さらには近代の詩からカフカまで、言語の運動と経験を指し示しつつ、その潜在力の在りかを探究する。卓抜した直観力と独自な話法によってあぶり出された〈詩の死〉と、ありうべき〈詩の再生〉を志向した戦闘的マニュフェスト。
目次
第1部 非人称変化(非人称変化―詩的話法について;タナトスの接続法あるいは微細な詩人たちについて;文字のユダヤ人―荒川洋治・稲川方人・平出隆;十三月あるいはジャンルの無意識へ―60年代以後の散文詩;いくつかの死んだ駅について;砂の中の崩壊機械;われわれ自身である寓意)
第2部 詩は死んだ、詩作せよ(隠喩終結まで―鮎川信夫;無名の一人称について―北村太郎;〈最期の詩人〉について―中桐雅夫;彼はそれを「うちゅう」と呼ぶ―谷川俊太郎;詩は死んだ、詩作せよ―吉岡実;遡行者の言葉―菅谷規矩雄;増殖する文字―吉本隆明)
第3部 ポラリザシオン(ポラリザシオン―定型を生み出し移行させる力について)
第4部 秘書あるいは解読不能の文字(秘書あるいは解読不能の文字―カフカ覚書)




