内容説明
この詩集には、生命力の逞しい神話的象徴性への強い憧れがある。21世紀に訪れた危機の中で、人はメルヘンとユーモアに充ちた「掌の上の小さい国」の住民になることを希求しないだろうか。非在なものの形象化や、人間の原罪を描くことで現代をみつめ直している。第十二詩集。
目次
寒立馬
巨樹幻想
冬の桜
掌の上の小さい国
呼ぶ声
山についての断章
仏手柑
首塚の雪
目玉戯譚
海鼠のうた〔ほか〕
著者等紹介
木津川昭夫[キツカワアキオ]
1929年10月、北海道滝川市生。所属団体は日本文芸家協会、日本現代詩人会、日本ペンクラブ、新日本文学会各会員ほか。詩誌「火牛」同人ほか
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