内容説明
清冽な湧水に、光の陰影に、ただひとつの命となって向きあうとき、日々の記憶の澱は細かい粒子となって透明な空気に溶けていく。生の循環のなかで己の位置を確かめる詩人の前に、初めての風景が現れる。
目次
尚仁沢まで
チェーホフの朝
最後の授業
幻の会社員
ラストシーン
桃源郷
不在証明
拾遺の秋
物語の終りに
湿原の秋〔ほか〕
著者等紹介
中森美方[ナカモリヨシノリ]
1951年三重県熊野市に生まれる。詩集に『暗域』あんかるわ叢書。『首のない神』七月堂。『朝の水』七月堂。『ある消息』砂子屋書房。『荒ぶれ鎮まれわが熊野』雀社。『仙蔵の海』雀社。『魂の日』思潮社。評論に『谷川雁論』七月堂。『たった一人の啄木』砂子屋書房
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