内容説明
写真機を下げて行き過ぎようとすると、被写体のほうから呼びとめられるように思う瞬間がよくあった、と詩人はいう。かくしていまはネガにしか残されていない佳き時代の京都を、詩人はフィルムを逆回転させて見事によみがえらせてみせる。京都をテーマにした連作17篇。
目次
静かな店
百葉箱と消息と
木精の居住区
木精の散歩
川べりの病棟から
壜の中の花梨
狐の杜
病む日の記憶
天使の来歴
路地の木精〔ほか〕
写真機を下げて行き過ぎようとすると、被写体のほうから呼びとめられるように思う瞬間がよくあった、と詩人はいう。かくしていまはネガにしか残されていない佳き時代の京都を、詩人はフィルムを逆回転させて見事によみがえらせてみせる。京都をテーマにした連作17篇。
静かな店
百葉箱と消息と
木精の居住区
木精の散歩
川べりの病棟から
壜の中の花梨
狐の杜
病む日の記憶
天使の来歴
路地の木精〔ほか〕