セプテンバー・トレイン

セプテンバー・トレイン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 108p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784783711674
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

井戸は井戸である。井戸の中に駅があり、そこから列車が動き始めるわけではない。でも、人ごみの改札を抜け、動き始めた列車に乗ると、ふと井戸の前に佇んでいることがある。そういう改札や列車や井戸ならリアルにある、と思う。

目次

銭湯へ行く男
弦月
梁山泊の夜
姉の音
ほそいほそいもの
ドードー鳥だった
丙午をしりたくて
たそがれ
まつもと
でんぱた〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

2
生臭く狂気じみているが、こういうテキストを書けるのが詩の強みかも知れない。2018/08/27

Cell 44

1
久々に長谷部奈美江を読んだがやはりとても良い。主題からほんの少しの距離を迂回しつつ、かといって韜晦しているわけでもなく、たとえば死体を目の前にした想念は死体を前提にするがゆえに死体にはむしろ常には言及せず背景化してしまうような感じで、肉体のこと、性のこと、すでに被ってしまっている時間のことを描いている。「さんまが食べたきゃ/さんまをくださいって言えばいいじゃないか/鳥をやめたくせにきっとかあさんはりっぱな鳥だったのだ/にんげんを返せ」(「ドードー鳥だった」)のような驚愕する終盤の一行がしばしばあり、強い。2020/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3142582
  • ご注意事項

最近チェックした商品