出版社内容情報
時代を象徴する全3冊の詩集から
外では雪が降りしきっていた
私は目には見えない貝に心の中で
そっと触れてみた すると
もはや時の刻みが痛いほどついていた
(「生きている貝」)
「ユリイカさんの詩を読むと、母の表情から不安が消えた。とても柔らかな表情になった。そして、ふーっと深い息を吐いて、眠りに入っていった」(落合恵子)。『MOBILE・愛』(H氏賞)『海のヴァイオリンがきこえる』(詩歌文学館賞)『ビルディングを運ぶ女たち』から「生きている貝」ほか代表作をすべて収録。「ラ・メール新人賞」受賞後、80年代を鮮やかに駆け抜けた詩人の営為がいま目の前に。解説=清岡卓行、吉原幸子、新川和江、井坂洋子、中本道代、三角みづ紀
鈴木 ユリイカ[スズキユリイカ]
著・文・その他
内容説明
『MOBILE・愛』(H氏賞)『海のヴァイオリンがきこえる』(詩歌文学館賞)『ビルディングを運ぶ女たち』から「生きている貝」ほか代表をすべて収録。ラ・メール新人賞受賞後、80年代を鮮やかに駆け抜けた詩人の営為がいま目の前に。
目次
詩集“MOBILE・愛”全篇(生きている貝;嘆きの木の歌 ほか)
詩集“海のヴァイオリンがきこえる”から(海のヴァイオリンがきこえる;わたしは誰でしょう?1 ほか)
詩集“ビルディングを運ぶ女たち”から(はじまりのはじまりのうたのはじまり、沈黙のうた;六月のうた ほか)
エッセイ(わたしはこうして発見した;舞台裏の楽士のつぶやき ほか)
詩人論・作品論(感覚によって思考する大型新人=吉原幸子;埋蔵されている油田に期待=新川和江 ほか)
著者等紹介
鈴木ユリイカ[スズキユリイカ]
1941年岐阜生まれ。3~6歳まで台湾で過ごす。6~18歳まで青森県を転々と引越す。1964年明治大学文学部仏文科卒。1983年から「現代詩ラ・メール」に投稿を始め、84年、ラ・メール新人賞受賞。詩誌「ハリー」「AUBE」をへて、2005年より「something」の編集に携わる。詩集に『MOBILE・愛』(1985年・第6回H氏賞)、『海のヴァイオンリンがきこえる』(1987年・第3回詩歌文学館賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさむ♪ね
-
- 和書
- 沖縄の歩み 岩波現代文庫